2014年06月28日

オーダーメイドパソコン

先日、ご来店頂いたお客様。
以前も何度か当店をご利用されております。

Vistaマシンを使っていて、起動が遅くなり何をするにもモッサリ感がありストレスがたまるとのことでした。

こちらのお客様は主に動画・映像処理を行います。
今回は、思い切ってVistaの修理ではなく、新規マシンをご提案させて頂きました。
提案といってもメーカー製の既製品ではなく、当店のオリジナル・オーダーメイドPCです。

かなりお急ぎのご様子で、「スペックはお任せします」とのことでしたので、早速、お客様の使用用途に見合うような構成を検討し、作成することになりました。

主に動画編集は、CPU、グラフィックボード、メモリ、HDD(SSD)などが重視されます。
いわゆるパソコンの主要部品ですね。

今回は、
OS:windows7 HomePremium(64bit)
CPU:Intel Core i7-4770 (3.4GHz)
SSD:Samsung SSD 840 EVO 250GB
HDD:Hitachi製1TB(SATAV 6Gbps)
メモリ:8GB(DDR3-1600)
グラフィックボード:nVIDIA GeForce GTX660(2GB)

このような部品で組みました。
pict20140628-1.jpg














パソコン部品














以前のVistaマシンでは、
CPU:Intel Core 2 Quad Q8200( 2.33GHz)
HDD:SeaGate製 500GB(SATAU)
メモリ:4GB(32ビット機なのでフルには使用できない状態)
グラフィックボード:nVIDIA GeForce 9800 GT (512 MB)

というようなスペックでしたので、大幅に性能強化されることと思います。
システムドライブにSSDを使ったのもかなり期待できます。

出来上がったマシンはこちら。
パソコン部品















パソコン部品















実際どの位パフォーマンスアップしたかというと、、、

CrystalMark2004R3を使用して計測してみました。
但し、プログラムは32ビットで実行されるので64ビット機では正確に数値比較できません。また最大4スレッドのベンチマークのため、HT8スレッドのCore i7も参考程度に。。。

【旧PC(Vista)】
パソコン部品
















【新PC(windows7)】
パソコン部品
















簡単に説明しますと、
【ALU】、【FPU】はCPUに関する性能値
【MEM】はメモリ
【HDD】は、ハードディスクですが、新PCではSSDを計測してます。
【GDI】、【D2D】、【OGL】は、グラフィック性能
【Mark】は、全ての項目の合計値となります。

やはりどの項目においても性能アップしているのが分かります。

PCの起動もwindowsのデスクトップ画面が現れるまで10秒程度です。

PCは部品のバランスが大事です。どれか一つだけ高速化しても、他の部品の性能が低ければ全体的なパフォーマンスは落ちます。

今回は予算の都合もありましたので、その予算内で省くところは省き、その分主要部品に少し高価なものをセレクトしました。

さて、これで動画処理(エンコード)がどの程度改善されるか・・・楽しみですね。

当店では修理依頼の他にも、お客様からのご要望をお聞きした上で、オリジナルのオーダーメイドPCを作成します。もし、ご興味のある方はこちらまでご連絡下さい。

オーダーメイドパソコンはこちらから【パソコン修理 仙台】

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2014年06月16日

Operating system not foundでパソコンが起動しない

先日、ご依頼があった案件です。

電話でご連絡頂いたときは、「Operating System Not Found」というメッセージが画面上に表示されてパソコンが起動しないとのことでした。

実際、お伺いして確認してみたところ、今度は、「A disk read error occurred」の文字が。

この不安定な現象は、HDDからデータの読み出しに失敗している時によく発生します。
または、重度の論理障害が発生して期待しないデータを読み込んでしまっているか。

お客様のご希望としては、パソコン自体は購入店舗の延長保証に入っていたため、パソコンの修復ではなく、何とか内部のデータ復旧をお願いしたいとのこと。

最近の据え置きタイプのパソコンは画面一体型が非常に多くなっています(ちょっと写真だとわかりにすくですが)。
パソコン修理 データ救出














まずは内部からHDDを取り外します。このタイプは大抵、裏カバーを開けることでHDDにアプローチできるようになるのですが・・・
裏側のネジを全て取り外しましたが、なかなか開封できません。
SONY製PCの分解写真














が、しかし、以前同じような機種をやったとき、スタンド下にあったことを思い出しました。
ありました^^;
SONY製PCの分解写真













さて、問題は、このHDDが上手く認識してくれるかどうか・・・

ちょっとした不具合であればそのまま別のパソコンに繋ぐことで内部データの取り出しは容易にできます。
ところが、今回のケースにおいてはDiskとして物理的には認識しますが、論理構造が全くみえません。

HDDのSMARAT情報を見てみると・・・
HDDのSMART情報










セクタの代替処理もかなり行われている模様。
破損が進んでいるようです。

このような場合、直接HDDからデータを取り出すことは殆ど不可能です。
無理して取り出そうとすると状態を悪化させ、新たな不良ブロックを発生させてしまう可能性もあります。


今回は、デュプリケータという専用のツールを使用し、セクターベースでデータの抽出を行います。と、同時に抽出したデータはリアルタイムで別の正常なHDDへ移植することでクローンHDDを作成します。


当店では何種類かのデュプリケータを使い分けておりますが、今回は、セクタの逆読みも可能な「MASAMUNEクローン」を使用しました。
こちらの製品は、多少の不良セクタがあっても多種多様なアルゴリズムでデータを極限まで抽出してくれる優れものです。
HDDのデータ復旧














少し時間はかかりましたが、無事、お客様がご希望とされるデータを取り出すことができました。取り出したデータは60GBほどありましたので、別途、外付けHDDに保存しご返却しました。
無事復元できて、お客様もほっとされたご様子でした^^


同じような現象でお困りのお客様はこちらまでご相談下さい。診断・見積もり・無料となっております。
データ復旧・パソコン修理は【福室PCサポート】へ

posted by uri at 17:11| Comment(0) | データ復旧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月08日

顧客データが壊れた!(データ復元)

久しぶりの更新となります。かなりバタバタと忙しくしておりましたので、すっかりこちらの方は・・・
でも一年近く放置はちょっと・・・あれですね。

今後は少しずつでも情報発信していきたいと思います。

さて、先日ご依頼のあったお客様。

重要な顧客データが入ったデスクトップPC。
数千件の顧客データが入っていたとのこと。
なぜか、昨日まで見えていたのに突然消滅してしまったとの連絡がありました。

実際、拝見してみると、やはりデータが存在しません。

バックアップファイルも取っていなかったとのこと。

このままでは、業務に支障が出るため、急いで復旧しなければなりません。

ただ、容量も1TBと大きく、それなりの時間がかかると思われたため、現場での復旧はあきらめ、一旦引き取りさせて頂きました。

以前のブログでも書きましたが、当店ではデータの復元を行う場合、このようにSourceディスクを別ディスクにセクターベースでコピー(デュプリケート)し、クローンHDDを作成します。
(写真向かって左側がSourceディスク、右側がクローンディスク)
データ復元














以降はこのクローンHDD上にて復元作業を行います。

今回は、1TBということで少し時間がかかりましたが、それでも翌日には、無事に顧客データの復元に成功し、納品することができました。

あとは、クローンHDDの抹消作業(復元できないよう上書き処理)し、全ての作業を終了します。
なにはともあれ、バックアップは日々とっておくよう心がけましょう。
データの冗長化は非常に重要です。
posted by uri at 13:54| Comment(0) | データ復旧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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